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Tomori Nagamoto / 永本冬森
永本冬森(ながもと ともり)現代美術家。
1973年北海道生まれ。1997年よりカナダ、トロントを拠点にアーティスト活動を開始。ボールペンで描く巨大なセレブリティの肖像画など、現代の消費社会を風刺するコンセプチャルな作風が注目され、アート専門誌『アートフォーカス』主催のコンペティションでアワードを受賞(’00)。トロントの二大情報誌『NOW』(’02)、『EYE』(’03)にて “年間最優秀アーティスト賞”に輝くなど、コンテンポラリー・アーティストとしてカナダ国内において高い評価を得る。
その活動は、アートの枠を越えてファッションや音楽界にも広がり、個展「Sleeping Beauty (’07)」では服飾デザイナーとのコラボレーションによるファッションショーを開催。ボン・ジョヴィやジョニ・ミッチェル、ロン・セクスミスなどミュージシャンのポートレイト制作、ジャケットデザイン、PV撮影など様々なメディアを駆使したヴィジュアルワークを展開 。またスターバックスコーヒーや資生堂、SONYなど企業への作品提供も行っている。
また英文による俳句とドローイングをミックスした「Hitch-Haiku(’08)」展を新機軸に詩人としての活動も本格化させ、自費出版した詩画集「Bittersweet Hotel (’10)」をアートフェア等一部の限定販売で1,000セットを完売し話題となる。その後もトロント市主催のアートフェア『Nuit Blanche(’12)』にて、地元の人々311名の肖像画と座右の銘を描く 「Life Lessons (’12)」プロジェクトを実施。 同名のコラムが地元紙に連載されるなど、執筆活動も盛んに行っている。
2015年、日本での活動を開始。歌手・山崎まさよしのデヴュー20周年を記念した『音のない山崎まさよし』展の開催(蔦屋書店・大阪/湘南)とビジュアルブックを発売。城崎温泉での個展『温泉と名言』の開催と同カタログの出版。温泉寺への襖絵奉納。また同年、その制作風景を4ヶ月密着したドキュメンタリー映画『城崎にてアート』が公開された。カナダ時代の作品を集めた処女作品集『CA』刊行。現在、山陰地方(鳥取県倉吉市・兵庫県城崎温泉)を拠点に制作を行っている。